【革命志士】高杉晋作【おもしろきこともなき世を・・・】
高杉晋作は同門の吉田稔麿が称したように、鼻ぐりのない暴れ牛の如く自由奔放かつ、迅速な行動力と決断力で、幕末動乱の世を疾風の如く駆け抜けた伝説の革命児である。久坂玄瑞と並び村塾の双璧と称された晋作を松陰は、「識見気魄他人及ぶなく、人の駕御を受けざる高等の人物なり」と、評した。
松陰の死後、晋作は、その比類無き才覚を存分に発揮し、倒幕への筋道を築いてゆく。しかしながら自身は明治の世を見ることなく、その波瀾に満ちた短い人生を終わらせるのだった。