【リベンジ達成 !!】日本最高峰の頂に立つ【富士登山2023、須走ルート】

丹沢、塔ノ岳から眺める富士山

 2023年8月19日、四度目にして初めて富士山、剣が峰に立つことができました。昨年の富士登山では、山頂までは行ったものの悪天候のため、剣が峰まで行くことができませんでした。そのため、ずっと紋々とした気持ちを引きずっていました。
 昨年のリベンジを果たすべく臨んだ今回、ようやく日本最高峰の頂に立つという目標を果たすことができました。

 
 吉田・須走ルート山頂(標高3706m)到達後、しばらく休憩してから、反時計回りでお鉢巡りをしつつ、剣が峰(標高3776m)に向かいました。昨年とは違い、山頂は天候に恵まれ、はじめて富士山火口を眺めることも出来ました。
 山頂から麓を眺めると雲海だらけでしたが、それもまた素晴らしい景観で、富士山の山頂を充分に満喫することが出来ました。

 
プリントできる富士山の登山地図 PDF(富士山の登山ルート全体地図)より

プリントできる富士山の登山地図・PDFファイル|初心者のための富士山登山
富士登山の地図がダウンロードできます。距離、歩行時間、標高、山小屋、トイレ等の情報を掲載した、各ルート毎(吉田、須走、富士宮、御殿場)の地図があります。また4つのルートが入った全体図と鳥瞰図もあります。A4サイズでプリントできますので登山の...
 
 とりあえず、思い描いていた目標を完遂することができましたので、富士登山は今回限りで封印ということになるかもしれませんが、来年になったら、また行きたくなるかもしれず、今のところは何とも言えません。

 ただ、これまでの三度の富士登山と違い、はじめて心残りなくスッキリとした気分で下山することができました。

 

2. 今回の富士登山プラン

 
 今回は、当日の深夜に道の駅すばしりに向かい、早朝のシャトルバスで須走口五合目へ行き登山を開始しました。当初は、1日目に山頂まで行って目的を果たし、山小屋に宿泊して2日目は下山するのみという計画だったのですが、思い描いていたように事は進みませんでした。

 実際は、昨年と同じく1日目に山頂へ向かうことはなく、本七合目にある見晴館という山小屋に宿泊して、2日目の朝に山頂へ向かうことになりました。

 

3. 今回の富士登山全行程

 今回の富士登山全行程は、以下のような感じでした。なお、山頂滞在時間は約2時間ほどでした。

 行程を見ると、休憩込みの時間ではありますが、登り合計8時間26分お鉢巡り1時間51分下り4時間11分と、昨年以上にスローペースだったことがわかりました。

 昨年は山頂の天候に恵まれず、ほとんど山頂では何もできずに下山せざるをえませんでしたが、今回は運よく天候に恵まれ、山頂でやるべきことは全てやれたと満足しています。

 
### 今回の富士登山全行程(須走ルート) ###

<1日目(8/18)>
登り(須走口五合目~本七合目) 7:10 – 12:51  5時間41分

須走口5合目(1970m)発:7:10
・6合目(2450m):8:38
・本6合目(2700m):9:36
・7合目(3090m):11:19
・本7合目(3200m)見晴館着:12:51

<2日目(8/19)>
登り(本七合目~山頂) 5:55 – 8:40  2時間45分
・本7合目(3200m)見晴館発:5:55
・8合目(3350m):6:22
・本8合目(3400m):6:51
・8合5勺(3450m):7:20
・9合目(3580m):7:56
吉田・須走ルート山頂(3706m)着:8:40

お鉢巡り(反時計回り) 8:45 – 10:36  1時間51分
・久須志神社:8:45
剣が峰(3776m):9:32
・吉田・須走ルート下山道:10:36

下り(山頂~須走口五合目) 10:36 – 14:47  4時間11分
・吉田・須走ルート下山道より下山開始:10:36
・砂払い五合目(2230m):13:59
須走口5合目(1970m)着:14:47

 

(1)1日目

 朝4時頃に、道の駅すばしりに到着し、1時間ほどの仮眠をとりました。その後、隣接する須走多用途広場に車を移動させました。登山者はここに駐車して、須走口五合目行きのシャトルバスに乗る必要があります。

 

 朝6:30のバスに乗り、須走口五合目へ行きました。須走口五合目の様子です。ここは、吉田口や富士宮口と違って人も少なく、とても良い雰囲気です。

 

 古御嶽神社の鳥居をくぐって登山開始となります。無事に下山できますようにと祈願して、昨年よりも早い7:10に登山開始となりました。


 

 登りはじめは、しばらくの間、須走ルートの特徴でもある樹林帯の登山道を登ります。下山道との分岐を過ぎると、七合目まで下山者とすれ違うことはなくなります。今年は、富士登山客急増というニュースを聞いていたのですが、ここのルートに関しては、あまり関係がないようで、ゆったりとした登山を楽しむことができそうです。

 

 8:38、1時間半ほど登り続けて、ようやく六合目(2450m)に着きました。ここには須走ルートで最初の山小屋(長田山荘)があります。トイレを使わせてもらい(200円)、しばらく休憩しました。

 

 

 樹林帯を抜け、山頂が見えてきました。ここまでは若干、曇っていたのですが、山頂の天候は、まずまずのようです。

 

 9:36、本六合目(2700m)着。山小屋(瀬戸館)の前にあるベンチに座って、すこし休憩をとりました。昨年と同様に、アヒル達が出迎えてくれました。

 

 

 11:19、七合目(3090m)着。ここにある山小屋(太陽館)は、昨年は休館中でしたが今年は営業されておりました。
さて、ここから本七合目にかけて続く小石混じりの砂利道を登ります。宿泊予定の山小屋までは、もうすぐです。

 

 12:51、長い砂利道を登りきり、ようやく本七合目(3200m)に到着しました。ここまで実に5時間41分もかかりました。予定では、ここから山頂に向かい、下山途中で再びここに戻って宿泊するつもりでしたが、いろいろと計算すると、自分の体力、ここまでの登りのペースでは、日没までにここまで戻ってこれるかどうか微妙であることがわかりました。

 無理をして行こうと思えば、行けたのかもしれませんが、ここまでも昨年以上の時間が掛かっており、山頂での行動が制限される可能性もあったため、本日はここまでとしました。今回もここにある山小屋(見晴館)に宿泊し、翌朝、山頂に向けて出発することにします。

 
 深夜に移動し、またここまでの登山でも、かなり疲れており、14:00くらいから寝床に入って、食事の時間を除いて翌朝の5:00まで、ほとんどの時間を眠りに費やしてしまいました。

 昨年はコロナ渦ということもあって、寝床は隣とカーテンで仕切られていました。しかし、今年は仕切りはなくザコ寝状態でしたが、早くの到着であったため壁際の寝床を陣取り、結構快適に過ごすことができました。

 今回も耳栓を持参し、いびき音に邪魔されることなく、ぐっすりと眠ることができました。富士登山の山小屋泊では、耳栓の持参は必須であると言ってもよいでしょう。

 

富士山 山小屋 「見晴館」
富士山本七合目 山小屋 「見晴館」、営業情報

 

(2)2日目

 2日目は朝4:40に起床して、御来光を見ることができました。その後朝食をとり、5:55に山頂に向けて出発しました。山頂方向は雲ひとつない青空です。昨日は、かなりの時間を睡眠に費やしたとあって、体調もバッチリでした。

 

 7:22に、八合目(3350m)まで来ました。八合目には下江戸屋という山小屋があり、天皇陛下が宿泊された山小屋です。
昨年とは違い、良い天気で気分も高揚してきました。

 

 7:58に本八合目(3400m)に着きました。ここで、吉田ルートと合流します。あいかわらず素晴らしい天気です。

 

 8:21、八合五勺(3450m)着。山頂まで1kmを切りました。あとすこしです。

 

 7:56、九合目(3580m)到着です。

 

 なぜか、コインがたくさん挟まっている九合目鳥居をくぐります。

 

 

 この鳥居をくぐれば、もう山頂です。ようやく、ここまで来ました。

 

 

 8:40、吉田・須走ルート山頂(3706m)に着きました。山頂は青空が広がっていますが、見下ろすと雲海が広がっています。麓は曇りなんだろなと思いつつ、青空の下、お鉢巡りを開始します。

 

 吉田・須走ルート山頂から、反時計回りにお鉢巡りを開始しました。開始後すぐに火口が見えてきて、さらに火口の向こう側には剣が峰が見えており、テンションが上がります。後からわかったことですが、お鉢巡りは時計回りに回る人の方が多いらしく、自分のように反時計回りで回る人は、ほとんどいなかったような気がします。

 それもそのはずで、反時計回りで剣が峰に向かう道は、ゆるやかな登り道となっており、山頂までやっとの思いで登りきったというのに、疲れた身に堪えました。 

 

 

 この階段を登り切れば剣が峰なのですが、この行列です。日本最高峰の碑との記念写真(証拠写真)を撮影するため、もちろん行列に並びました。

 

 日本最高峰の碑です。ひとり登山だったので、前に並ばれていた女性二人組の撮影をしてあげる代わりに、自分も撮影してもらいました。

 

 富士山の火口の景観は壮大で、そのスケールに圧倒されました。

 

 10:36、お鉢巡りが終わり、吉田・須走ルート下山道入口に到着しました。2時間ほどの山頂滞在を満喫し、下山道へと向かいました。

 

 七合目あたりから砂払い五合目までは砂走りという下山道をひたすら下りていきました。砂走りと言っても、とても走れるような体力は残っておらず、何度か転びそうになりながらも歩いて下りていきました。

 

 13:59、砂走りをひたすら下りていき、ようやく砂払い五合目(2230m)まで無事にたどり着きました。登山口まではもうすぐです。
 ここで、登山靴に入った砂を払って、水分補給とすこしの休憩の後、登山口へと向かいました。

 

 14:47、ようやく登山口まで下りてくることが出来ました。古御岳神社様に心の中で無事に下山できたことへのお礼をして、バス停へと向かいました。
 
 バスを待つ間に、雨が強く降り出し、山の天気は変わりやすいことを実感しました。山頂の天気が良かったのは、たまたまだっただけかもしれません。感謝感謝です。
 

4. 次の富士登山

 目標だった剣が峰到達を果たせたので、次の富士登山があるかどうかについては、何とも言えません。

 もし、次があるとすれば、未経験の最も厳しいと言われる御殿場ルートでの富士登山を考えないことはないですが、今のところは未定です。

 
 

5. まとめ

 昨年の富士登山でも山頂までは行きましたが、日本最高峰(剣が峰)に立っていない以上、これで終わりとするわけにはいきませんでした。このまま終わらせてしまっては、必ずいずれ後悔することになるとの思いから、半ば脅迫観念にかられる思いで、四度目の富士登山に臨みました。
 
 山頂まで行けたとしても、昨年のような悪天候で何もできない可能性もあったわけで、本当に今回は運にも恵まれたと思っています。長年、抱いていた目標をクリアできたことで、心残りだったことのひとつが解消できたことは、しつこく何度も挑戦した甲斐があったと思っています。

 

 この記事が、いずれ富士登山を経験したいと思っている方々に、すこしでもお役にたてていただけるようであれば幸いです。

 
 
おわり

 

  
  
  
  
  

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