・ひしゃく星
実は南の方角にも、ひしゃくの形をした星々があります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
・北斗七星を形づくる星々
・β星:メラク。2等星。β星とα星を結んだ先に北極星(ポラリス)を見つけることができる。距離約80光年。
・γ星:フェクダ。2等星。距離約83光年。
・δ星:メグレズ。北斗七星唯一の3等星。距離約80光年。
・ε星:アリオト。2等星。距離約82.5光年。
・ζ星:ミザール。2等星。ミザールA,Bからなる連星に見えるが4重連星系。ミザールAは分光連星。距離約86光年。
・η星:アルカイド。2等星。距離約104光年。
・北斗七星から北極星を探す
北斗七星のβ星(メラク)とα星(ドゥーベ)を結んだ先に、北極星(ポラリス)を見つけることができます。
β星とα星を結んだ線を5つ伸ばした先に北極星があると言われてはいますが、完全な直線上にあるわけではなく、若干ズレています。
ただし、北極星を探すための充分な目印となっていることには、間違いはありません。
・ミザールとアルコル
画像のミザールのあたりをよく見るとミザールのすぐ傍にも星があり、二重星のように見えることがわかります。
ミザールの傍にある星は、アルコルという固有名が付いている4等星です。地球からの距離は約82光年で、ミザールから近距離にある星です。
アルコルは「死兆星」とも呼ばれており、昔より不吉な星とされてきました。また、古代ではこの星が見えるかどうかで兵士の視力を検査するということも行われたようです。
漫画「北斗の拳」では、死期が近づいたものに見える星として描かれており、ご存じのかたもいらっしゃるかと思います。
以下は、ミザールとアルコル付近を拡大して撮影した画像です。上の星がアルコルで、下にある2つの星がミザールです。また、中間左側に7等星が小さく見えています。
ミザールとアルコルとは近距離にあり、双方の間の距離は3光年ほどです。双方は重力的な結びつきがあるようで、連星である可能性もあると言われています。
以下は、約200倍の倍率で撮影したミザールです。ミザールBがミザールAの周りを回っている連星なのですが、実際は4つの星からなる四重連星です。
よっぽど、目のいいかたでないとアルコルを肉眼で確認することは難しいかもしれませんが、双眼鏡でみると確実にアルコルとミザールの2つの星を確認できると思います。
また、望遠鏡でみるとミザールが連星であることも確認できると思いますので、機会があれば覗いてみてください。
その他の天体に興味がある方は、以下より探してみてください。
おわり
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