【うさぎ座R星】クリムゾンスター【深紅の星】

 「うさぎ座」という星座はご存じでしょうか。位置的には、オリオン座の下に位置しています。オリオン座が目立ちすぎる星座であるため、そちらに目を奪われがちですが、オリオンの足元に、まさにうさぎの形をした星座があります、

 うさぎ座は、地味で目立たない存在ですが、プトレマイオスが定めた48星座に含まれる由緒ある星座でもあります。

 
 
 うさぎ座を形成する主な恒星は以下のとおりです。この中に、R星という星があるのですが、本記事で注目するのはこの星になります。
・α星:アルネブ。2.7等級。うさぎ座で最も明るい。「ウサギ」を意味するアラビア語の(al-arnab)が由来。
    寿命の最終段階にある星で,いずれは白色矮星になると想定される。距離約1300光年。
・β星:ニハル。3.0等級。G型輝巨星。多重星。距離約159光年。
・γ星:3.83等級。NASAの地球型惑星探査計画候補天体の1つとされる。距離約29光年。
・δ星:3.76等級。距離約112光年。
・ε星:3.18等級。距離約213光年。
・θ星:4.67等級。距離約170光年。
・κ星:4.36等級。距離約559光年。
・λ星:4.29等級。距離約1076光年。
・μ星:3.29等級。距離約186光年。
R星:5.5等級から11.7等級に変光するミラ型変光星。距離約1500光年。

 

・クリムゾンスター

 うさぎ座のR星は、きわめて赤い星です。その深い赤色を帯びた姿からクリムゾンスターとよばれています。

 オリオン座のベテルギウスや、さそり座のアンタレスなども赤い星なのですが、それらの星よりもさらに赤色をきわだたせているのが、うさぎ座R星です。

 

・うさぎ座R星がきわめて赤く見える要因とは?

 うさぎ座R星は、1845年にハインドによって発見されました。427.07日の周期で5.5等から11.7等の間を変光するミラ型変光星です。また、恒星大気中に酸素より炭素を多く含む「炭素星」に分類されます。

 炭素星は、炭素から生じるCO、CH、CN、C2などの分子が、可視光線の色のうち青の成分を強く吸収することから、通常赤く見える低温度の星よりも、さらに深い赤色を帯びて見えます。

 発見者のハインドはこの星の赤い色を「暗黒に滴り落ちた血の色のよう」と表現しています。

 

・うさぎ座R星を見るには?

 うさぎ座を探すのは簡単で、冬の夜空で一番目立っているオリオン座のすぐ下にあります。ただし、オリオン座のように明るい星々で星座が形成されているわけではないので、うさぎ座の形を街中で確認することは困難かもしれません。

 うさぎ座R星は、減光期には肉眼で見ることは困難ですが、2021年1月には極大になるそうなので、その頃には肉眼でも見えるかもしれません。できれば双眼鏡や望遠鏡で観測されると、はっきりと深い赤色を帯びた姿を確認できるはずです。

 

 

 

おわり

 

 

  
  
  

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