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【イメージマップ】画像に複数のリンク領域を設定する方法【WordPress・Cocoon編】

 
 
 
 ブログ記事を書いていると、画像の中に複数のリンク領域を設定したいというケースが稀にあると思います。

 今回、自分の記事のひとつで、そんなケースがありましたので、実現させた方法、手順を備忘録代わりに記事にしてみました。

 ご自身の記事内で、同じようなことを実現させたいと考えられている方には、多少は参考になる記事だと思いますので、目を通していただけると幸いです。

 

 

1. 画像に複数のリンク領域を設定する方法

 

 画像に複数のリンク領域を設定するには、イメージマップを使います。

 イメージマップとは、一部にリンクが設定された、Webページに貼られた画像のことです。イメージマップを使用することで、画像の中に複数のリンク領域を設定し、それぞれのリンク先へと飛ばすことできるようになります。

 
 

2. イメージマップの作成

 イメージマップの作成には、HTML Imagemap Generatorというツールを使うと便利です。

 画像の中にリンク領域を設定することで、HTMLソースコードを生成してくれます。ツールは以下よりアクセスできます。

>>HTML Imagemap Generator

 

 

 以降で、HTML Imagemap Generatorの使い方について説明します。

 作成例では、黄道十二星座マークの入った画像を使い、各星座のマークにリンクを貼るということを行っています。

 
(1)事前準備
(2)イメージマップ作成対象の画像をドラッグする

(3)リンク領域の形を選択する
(4)リンク領域を設定する
(5)すべてのリンク範囲を設定する

 

(1)事前準備

 イメージマップ作成対象の画像は、フルサイズ指定でWordPressの投稿記事に貼れるように、画像のサイズを調整しておく必要があります。

 事前に、投稿記事に対象の画像をフルサイズ指定で貼り、違和感のないサイズであることを確認してください。もし、大きすぎたり、小さすぎたりするようであれば、画像のサイズを調整してください。

 

 
 

 この作業を怠ると、苦労してリンク設定した座標が狂ってしまうことになりますので、ご注意ください。

 
 

(2)イメージマップ作成対象の画像をドラッグする

 対象の画像(サイズ調整済み)をHTML Imagemap Generatorの画面にドラッグします。

 以下は、画像をドラッグした直後の状態です。


 

 
 

(3)リンク領域の形を選択する

 今回は円形のリンク領域を設定しますので、「円を描く」を選択します。

 他にも、「矩形を描く」「多角形を描く」といった選択が可能です。

 
 


 

(4)リンク領域を設定する

 円形の星座マークに合わせるように、リンク領域を設定します。

 
 


 

 リンク領域の設定が終わったら、画面の右側に、生成されたソースコードが表示されています。

 
 
 

 
 

(5)すべてのリンク領域を設定する

 リンク領域の設定を12個分、繰り返し行います。

 
 


 
 

 12個分のリンク領域を設定し終えた後のソースコードは以下のようになります。

 
 
<img src="22808706-1.jpg" usemap="#ImageMap" alt="" />
<map name="ImageMap">
  <area shape="circle" coords="111,109,111" href="#" alt="" />
  <area shape="circle" coords="378,106,110" href="#" alt="" />
  <area shape="circle" coords="645,108,107" href="#" alt="" />
  <area shape="circle" coords="913,108,107" href="#" alt="" />
  <area shape="circle" coords="109,353,108" href="#" alt="" />
  <area shape="circle" coords="377,353,110" href="#" alt="" />
  <area shape="circle" coords="644,349,107" href="#" alt="" />
  <area shape="circle" coords="914,352,110" href="#" alt="" />
  <area shape="circle" coords="108,593,110" href="#" alt="" />
  <area shape="circle" coords="378,591,109" href="#" alt="" />
  <area shape="circle" coords="648,593,108" href="#" alt="" />
  <area shape="circle" coords="917,596,110" href="#" alt="" />
</map>
図2-1 イメージマップHTMLソースコード
 

 生成されたソースコードはコピーして、テキストファイルに保存しておきましょう。

 
 

3. WordPressの投稿記事にイメージマップを適用

 HTML Imagemap Generatorで生成したHTMLソースコードを投稿記事に適用する手順を示します。
 
 

(1)ソースコードを投稿記事にコピペする
(2)画像をアップロードして画像URLを設定する
(3)画像の属性を設定する
(4)リンク先URLを設定する

 
 

(1)ソースコードを投稿記事にコピペする

 図2-1のHTMLソースコードを投稿記事内の画像を貼り付ける位置に、そのままコピペします。


 
 

(2)画像をアップロードして画像URLを設定する

 画像をアップロードして、アップロードした画像のURLを設定します

<img src="https://hirokami1024.com/wp-content/uploads/2024/08/22808706-1.jpg" usemap="#ImageMap" alt="" />

図3-1 画像URL設定例

 
 

 アップロードした画像のURLは、メディアライブラリより取得できます。

 
 

(3)画像の属性を設定する

 イメージマップ対象の画像は、フルサイズ指定にしておく必要があります。フルサイズ指定ではない場合、リンク領域の座標がズレてしまい、意図したリンク設定になりませんので、注意してください。

 なお、配置位置は、左、中央、右のどれでも構いません。

 
 

 
 

(4)リンク先URLを設定する

 コピペしたソースコードの「href=”#”」「#」の箇所に、リンク先のURLを設定します。

 自分の記事内では、以下図3-2のように設定しています。

 
<img class="aligncenter wp-image-3908 size-full" src="https://hirokami1024.com/wp-content/uploads/2024/08/22808706-1.jpg" alt="" usemap="#ImageMap" width="1026" height="708" />
<map name="ImageMap">
<area shape="circle" coords="111,109,111" href="https://hirokami1024.com/seiza-autumn/#1" alt="" />
<area shape="circle" coords="378,106,110" href="https://hirokami1024.com/seiza-winter/#3" alt="" />
<area shape="circle" coords="645,108,107" href="https://hirokami1024.com/seiza-winter/#4" alt="" />
<area shape="circle" coords="913,108,107" href="https://hirokami1024.com/seiza-spring/#4" alt="" />
<area shape="circle" coords="109,353,108" href="https://hirokami1024.com/seiza-spring/#1" alt="" />
<area shape="circle" coords="377,353,110" href="https://hirokami1024.com/seiza-spring/#2" alt="" />
<area shape="circle" coords="644,349,107" href="https://hirokami1024.com/seiza-summer/#7" alt="" />
<area shape="circle" coords="914,352,110" href="https://hirokami1024.com/seiza-summer/#4" alt="" />
<area shape="circle" coords="108,593,110" href="https://hirokami1024.com/seiza-summer/#5" alt="" />
<area shape="circle" coords="378,591,109" href="https://hirokami1024.com/seiza-autumn/#8" alt="" />
<area shape="circle" coords="648,593,108" href="https://hirokami1024.com/seiza-autumn/#9" alt="" />
<area shape="circle" coords="917,596,110" href="https://hirokami1024.com/seiza-autumn/#10" alt="" />
</map>
図3-2 画像URL、リンク先URL設定後のソースコード
 
 
 

 以上で、投稿記事へのイメージマップの適用は完了となります。

 
 
 

4.イメージマップのレスポンシブ対応

 3.までの手順で、投稿記事へのイメージマップの適用は完了しましたが、このままでは、スマホで見た場合、リンク設定がズレてしまい、正しくリンク先に飛ばすことができません。

 スマホを含むどのデバイスからみても大丈夫なように、最後にイメージマップのレスポンシブ対応を行います。

 
 

 レスポンシブ対応には、画像の大きさに合わせて座標を再計算してくれるプラグイン(jQuery RWD Image Maps)を使います。

 jQuery RWD Image Mapsを使う方法としては、ダウンロードして使う方法と、ダウンロードせず、CDN(Contents Delivery Network)を使う方法とがありますが、今回は、手っ取り早く、CDNを使う方法を説明します。

 
 

 以降は、Cocoonテーマにおけるイメージマップのレシポンシブ対応方法・手順です。他のテーマの場合、方法や手順が異なるかもしれませんが、ご容赦願います。

 
 

(1)テーマファイルエディタ選択
(2)Theme Functions選択
(3)Cocoon Child Theme Functionsの編集

 

(1)テーマファイルエディタ選択

 「外観」-「テーマファイルエディタ」を選択します。

 
 

(2)Theme Functions選択

 「テーマファイル」の中から「Theme Functions」を選択します。

 
 

(3)Cocoon Child Theme Functionsの編集

 Cocoon Child Theme Functions(functions.php)に、以下のコードを追加して、保存します。

 
function rwdimagemaps_enqueue_scripts() {
  // jquery.rwdImageMaps.jsの読み込み
	wp_enqueue_script(
		'rwd-image-maps',
		'https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/jQuery-rwdImageMaps/1.6/jquery.rwdImageMaps.min.js',
		array( 'jquery' ),
		'',
		true
	);

  // インラインスクリプトを追加
	$src = "jQuery('img[usemap]').rwdImageMaps();";
	wp_add_inline_script( 'rwd-image-maps', $src );

}
図4-1 Cocoon Child Theme Functions(functions.php)に追加するPHPコード
 
 
 

 以上で、イメージマップのレスポンシブ対応は完了です。

 スマホから見ても正しくリンク設定ができているかどうか、確認してみてください。

 
 
 

5. まとめ

 本記事では、画像に複数のリンク領域を設定する手段として、イメージマップをWordPressの投稿記事に適用する方法・手順を説明しました。

 大きく、以下の3つの作業を行いますが、イメージマップ作成ツールを使用することで、結構、簡単に実現できることが、おわかりいただけたと思います。

 ➀イメージマップの作成
 ➁投稿記事へのイメージマップ適用
 ➂イメージマップのレスポンシブ対応

 
 

 今回、作成したイメージマップを適用した記事は、以下よりご覧いただけますので、動作を確認してみてください。

【星座を形づくる星々と神話】黄道十二星座【黄道十二宮と占星術】
黄道上にある13の星座のうち、へびつかい座を除く12の星座を黄道十二星座といいます。 おひつじ、おうし、ふたご、かに、しし、おとめ、てんびん、さそり、いて、やぎ、みずがめ、うおの12星座です。

 
 この記事が、すこしでもお役立ていただけるようであれば幸いです。

 

 
 

おわり

 
 
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