どこにあるかわかるでしょうか。
南の水平線すれすれに赤っぽく見える星がカノープスです。
・カノープスってどんな星?
カノープスは、上の画像にも写っているおおいぬ座のシリウスに次いで、全天で2番目に明るい恒星(太陽除く)なのですが、そんなふうには見えませんね。距離は地球から309光年ほど離れています。
カノープスの絶対等級は、-5.63等級と、実際はシリウスの250倍もの光度があります。本来であれば、青白色に輝く恒星で、南半球では明るく輝いて見える星なのですが、関東では水平線(地平線)近く2度程度の高さにしか上らないため、大気の影響で減光して赤っぽく見えてしまいます。
そのため、南の方向に障害物があったりすると見ることができないため、見つけるのが困難な星とされています。
・縁起のいい星
カノープスは、中国では南の地平線すれすれに現れる奇妙な赤い星であり、めったに見ることができないことから、縁起のいい星とされており「南極老人星」、「寿星」と呼ばれたりします。
関東からカノープスを見ることはなかなか難しいかもしれませんが、冬の季節に南の水平線(地平線)近くで、赤っぽい星を探してみてください。この星を見たものは長寿になるという縁起のいい星ですから。
・カノープスを撮影した場所
神奈川県湯河原町にある「星ヶ山公園、さつきの郷」内にある以下の展望広場にて撮影しました。撮影日時は、年の暮れの12/29の午前0時頃で、極寒の中での撮影でした。
写真を見てておわかりのように、南の方角は水平線で、カノープスを観測することが出来ます。島々の明かりがすこし気になるところですが、肉眼でも確認出来ます。
昼間は、相模湾を一望でき、房総半島や、伊豆諸島を見渡せる眺めのいい場所ですので、カノープスの観測も兼ねて、行かれてみるのもよろしいかと思います。
その他の天体に興味がある方は、以下より探してみてください。
【天体観測】星座と周辺にある天体【四季の星座】
星座を形づくる恒星と周辺の天体について理解できればと思い、実際に撮影した星空写真を使って備忘録代わりに作ってきたものです。
星座一覧、一等星一覧から、目的の星座と周辺の天体の説明へと飛ぶようにしてありますので、どうぞご利用ください。
おわり
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