・とても「牡ヒツジ」には見えない、おひつじ座
当然、おひつじ座生まれの方は大勢いらっしゃいますし、決してディスるつもりは無いのですが、どうして、この形から「牡ヒツジ」が連想できたのか、不思議に思っていました。
・星座絵を見ても・・・
おひつじ座を表している代表的な星は、以下の4つです。
・ハマル :α星。2等星。アラビア語で「羊」を意味する。おひつじ座で最も明るい。距離約66光年。
・シェラタン :β星。2.6等級。連星系。主星は太陽の2倍の質量,伴星は太陽とほぼ同じ質量。距離約50光年。
・メサルティム :γ星。3.88等級。ほぼ同じ明るさの双子のような美しい二重星。距離約204光年。
・ボテイン :δ星。4.35等級。2016年に正式にボテインという名称が承認された。距離約168光年。
・おひつじ座の由来とは
『おひつじ座の比較的明るい3つの星(α星・β星・γ星)でできる鉤(かぎ)型は、古代バビロニアでは「農夫」あるいは「雇夫」を表していた。「男」と「羊」が同音異義語 ”lu ”だったことから、羊と同一視されるようになった。』
また、おひつじ座が黄道十二星座の最初の星座とされているのは、約2000年前、春分点がβ星(シェラタン)付近にあったことに起因しています。
・おひつじ座の星々について
おひつじ座を探すにはまず、さんかく座から探すと見つけ易いです。ほぼ、直角三角形型の分かり易い星座で、そのすぐ近くに、おひつじ座があります。
おひつじ座で最も明るい2等星のハマルが見つかると、鉤(かぎ)型を作っている他の2つの星(β星のシェラタン,γ星のメサルティム)も探せると思います。少し離れたところにあるδ星のボテインは、すこし暗い星なので分かりづらいかもしれません。
α星、β星よりも暗い星なのですが、γ星のメサルティムは望遠鏡で見ると、同じ明るさで同じ大きさに見える双子のような2つの星を確認することができます。とても美しく、愛らしい二重星ですので、機会があれば、一度は覗いてみてほしい星だと思っています。
その他の星座に興味がある方は、以下より探してみてください。
おわり
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