【ペガスス座】51番星【人類初の太陽系外惑星発見の星】

・ペガスス座51番星はなぜ有名な星に?

 ペガスス座51番星は、初めて太陽系外惑星の存在が確認された星として有名です。

 太陽に似た黄色い恒星で,質量は太陽より若干大きく、距離は50.1光年ほどです。

 

・はじめての太陽系外惑星発見

 ペガスス座51番星を周回する惑星の存在は,1995年10月6日にジュネーブ天文台のミシェル・マイヨール、ディディエ・ケローにより確認されました。

 何年か前に、NHKの「コズミックフロント」という番組で彼らを拝見しましたが、彼らが初の太陽系外惑星の存在を確信できたとき,ワインとケーキで祝杯を上げたと、恥ずかしそうにインタビューに答えていたのが印象的でした。

 

・太陽系外惑星を発見した方法

 ある日、彼らはかすかに揺れ動いている恒星を発見し、観測を続けていたところ、恒星の周りを公転する惑星の影響により、恒星が周期的な揺らぎを続けていることを確認しました。

 これは「ドップラー分光法」と呼ばれる惑星を発見する方法で、この発見以降もこの手法でいくつかの太陽系外惑星が発見されました。

 

・その他の太陽系外惑星の発見方法

 太陽系外惑星を発見する方法として他には、惑星が恒星の前を通過する際、恒星の光度がわずかに減光することで惑星の存在を確認する「トランジット法」があります。

 近年では、ケプラー宇宙望遠鏡により、この手法で多くの太陽系外惑星が発見され続けています。

 

・太陽系外惑星に生命は存在しうるのか

 最初に発見されたペガスス座51番星を公転する惑星(ペガスス座51番星b)は、恒星から近距離(公転周期4日)にあるガス惑星で、木星の半分ほどの質量です。

 この種の惑星は「ホットジュピター」と呼ばれています。残念ながら生命が生存できるような惑星ではありませんでしたが、その後に発見された太陽系外惑星の中には、地球型の岩石惑星も数多く発見されています。

 近年の天文学の進歩には目覚ましいものがあるのですが、太陽系外惑星に生命の存在を確認する手法にまでは、まだ辿り着けていないようです。でもまずは、太陽系内の惑星と衛星に生命が存在するか否かの確認のほうが先ですかね。

 
 
 
 
おわり
 

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